茨城大学では毎年、学長や理事、副学長らが県内の高等学校・附属中学校を訪れ、大学の魅力や特色を語る「学長高校訪問」を行っています。進路選択の参考にしてもらおうと企画されているもので、今年度は6、7月に県内4校を訪問します。
「学長高校訪問」はそれぞれの高校のニーズに合わせて展開しています。
6月16日は、日立第一高等学校・附属中学校を訪問。同校では「自らの成長を考えた大学選び―イバダイでの学びのすすめ―」と題し、全校生徒約960人が一堂に会しました。前半は茨城大学の佐川泰弘学長による大学紹介、後半は学生が自身の経験や高校・中学生へのアドバイスを語りました。
佐川学長は、茨城大学の概要や特色、高校と大学での学びの違いなどについて詳しく説明。大学の学修は答えを与えられるものではなく、ある課題に対して自分自身がどう考え根拠を挙げて論証することだと話しました。最後に、「将来の社会を皆さんなりにイメージしてほしい。社会が変わったときに、どうするか考え、自分なりの答えを探し、動くことの繰り返しが人生。その意味で学び続ける人になってほしい」とエールを送りました。また、データサイエンスや数学的思考の重要性が増していることから、「文系でも数学を諦めず、データの意味をイメージできる力を身に着けて」とアドバイスしました。
続くパネルディスカッションでは、同校出身者を含む人文社会科学部、教育学部、工学部、地域未来共創学環の学生が登壇。「教室内での学び以外に、実社会とかかわりながら学ぶ機会が増えた」「高校で学んだ数学や物理の基礎が役立つ」「学部を超えた交流や学外活動で視野を広げることができた」など、茨城大学での学生生活、高校時代に学んでおくべきこと、取り組んでいる研究について語りました。
どのような学びをして大学に入学してほしいかを問われた岡田誠副学長(アドミッション統括)は、まず「数学はこの世の共通言語で、絶対に避けて通れない。自分で計算できなくても、これをやるとどんな良いことがあるのかと、そういう観点で興味を持てるようにしてほしい」と回答。続けて「英語が必要だとよく言われるが、英語以前に国語ができないとだめ。まずは自分の国の言葉の使い方をきちんと学ぶ。そうしたことを気にしてみてください」と話しました。
閉会後は、会場を移して「大学生×中高生ガチ座談会」が開催されました。パネルディスカッションに登壇した学生が、受験前の夏休みの過ごし方や勉強方法、課外活動など、司会と中高生からの質問に答えました。座談会後は個別に相談する姿もありました。
並行して、教職員による意見交換会も開かれました。
今年度は日立第一高等学校・附属中学校のほか、鉾田第一高等学校(6月12日訪問済)、水戸第二高等学校、牛久栄進高等学校を訪問することになっています。