茨城大学キャリアサポート室が主催した「学部1年生限定 企業訪問バスツアー」が2月9日、10日に行われました。2月10日に行われたつくばコースの様子を、茨大広報学生プロジェクトの五十嵐穂南(人文社会科学部)がレポートします!
「学部1年生限定 企業訪問バスツアー」は、様々な業界の職場を訪問し、実際に働く社会人と接することで将来の就職活動に役立てようと、茨城大学キャリアサポート室が企画しました。ツアー2日目となった2月10日は、約15名の学部1年生とキャリアサポート室の大久保美雪課長、キャリア論を専門とする小磯重隆准教授(キャリアセンター)が、つくば市にあるオリエンタルモーター株式会社つくば事業所(製造)、関彰商事株式会社つくばオフィス(総合商社)を訪問しました。
移動中のバスの車内では、小磯准教授が見学のポイントについて企業ごとに説明したうえで、「実際に企業を見学してみると、自分の想像通りであることもあればそうでないこともあると思います。それでも、企業のありのままの姿を知っているのと知らないのとでは、就活の際に他の学生と大きく差がつきますよ」と話しました。
最初に訪問したのは、オリエンタルモーター株式会社つくば事業所。1885年に創業し、身の回りのあらゆるものを動かすのに欠かせない、モーターの開発・製造・販売をしているBtoBのモーターメーカーです。オリエンタルモーターの製品は、製造・医療・交通などの分野からATM・アミューズメント施設のアトラクション・回転寿司のレーンまで幅広い分野で使用されており、そのシェアは業界トップを誇ります。
また、グローバルに事業を展開しており、国内外合わせて70以上の拠点で3000人を超える社員が在籍しています。製造業には理系のイメージを持つ人もいるかもしれませんが、オリエンタルモーター社員の文理比率は文系55%、理系45%とほぼ半々なのが大きな特徴です。男女比率も男性56%、女性44%と性別や出身学部に関わらずそれぞれの得意とする分野を活かして働いています。
見学した施設の一つである信頼性試験棟では、多様な環境下で製品が使われることを想定し、耐久性や信頼性の試験を行っていました。
これは私たちにとって身近なマスクを使って、素材の違いによるフィルターの目の細かさの様子を、走査型電子顕微鏡で解説していただいた場面です。また、今回は中に立ち入ることができませんでしたが、温度や湿度を変化させながら製品の信頼性を検証する「信頼性試験室」など、最先端の技術が詰まった施設を紹介していただきました。このように何度も製品の信頼性を検証しているからこそ、安心安全な製品ができるのですね!
午後から訪問したのは、関彰商事株式会社つくばオフィス。セキショウグループは1908年に創業し、総合商社としてガソリンスタンドなどのエネルギー事業、カーディーラーなどのモビリティ事業、コンビニ、介護サービスなどのライフ事業といった、私たちの生活に関わる様々なサービスに取り組んでいます。2000人以上の従業員の多くが地元出身で、うち31人が茨城大OB。ベトナムをはじめとする海外での事業にも携わっており、今回訪れたオフィスにも様々な国籍の社員の方がいらっしゃいました。
オフィスの見学後に行われた本学OBの肥田茉莉さん、廣瀬有希菜さん(いずれも人文社会科学部出身)との座談会では、普段の仕事内容や休日の過ごし方、就活のエピソードなどを教えていただきました。
2021年に茨城大学を卒業し、現在はヒューマンケア部で社会保険や休暇の管理など社員の働きやすさの向上に取り組む肥田さんは、大学3年生の時に履修した授業の場で、「リカレント教育プログラム」の受講者として参加していた関彰商事株式会社の方と交流したことが、入社のきっかけになったと話しました。そのうえで、「私たちの代では就活のタイミングでコロナが流行し、合同企業説明会など就活関連のイベントが全て中止になりました。そのため、皆さんにはどんなことが好きか、何をやりたいかを1・2年生のうちにしっかりと考えてほしいです」とメッセージを送りました。
また2020年卒で、社内の環境整備や備品管理、イベントの運営など幅広い業務を担当する総務部の廣瀬さんは、学生時代に受講していた授業で、担当の村上信夫先生(人文社会科学部特任教授)からかけられた『自分の手札を良くせよ』という言葉が今でも印象に残っていると語ります。さらに、入社後の働き方について「今では在宅勤務も普及していますが、私はプライベートの空間と仕事は分けたいタイプなので、在宅ワークはしないようにしています」と自身のスタイルを教えてくれました。
学生からは鋭い質問も飛び交い、お二人がタジタジになる場面もありましたが(笑)、終始和やかな雰囲気で進みました。実際に企業で働く先輩の話を直接聞くことができたのは、とても貴重な経験になりました。
学内の就活イベントや授業の企画などで企業の方が大学に来てくださることはありますが、学生が自ら普段の会社の様子を観に行ける機会はなかなかありません。就職をリアルに考え始めた大学生の視点を持ちながらも、社会科見学のように純粋に楽しみながら企業の普段の様子を知ることができる「企業見学バスツアー」は、将来につながる有意義な機会になったと言えます。来年度以降の開催にも期待が高まります。